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Vol.21 2020年3月31日
 現在はネット上ですべてが完結してしまう時代。見たい風景や行きたい場所も瞬時にして画面上に現れる。そう言った意味で若者の旅行離れも納得ゆく。ただ、日常生活に忙殺されていると、正確な観点を失いがちだ。

 現在、日本は新型コロナウィルス感染者が増えている。学校が休校になると街に繰り出す若者が多いそうだ。しかし、そうした行動が感染拡大につながってしまうのに、なぜか自分は大丈夫とか自分たちは大丈夫だとか思ってしまう。これも日常生活に忙殺された結果なのかも知れない。

 今回は、三密を避けて人が少ないエリアを旅することにした。

とりあえず小倉

 仕事が終わって準備が終わったらすぐに西明石へ向かい新幹線で小倉へ向かう。急がなければこだまで行くとお得と言うわけでこだまで小倉まで向かう。21時着なら17時ぐらいの出発でいいのだが、時間がギリギリで必要な物全部もったかと思うぐらい。こだまに乗ってしまえばあとは小倉までゆっくり…と言うわけで弁当買い込みトニックウォーターにジンブチ込んだのを飲み始める。飲み過ぎて寝ている間に気がつけばまもなく博多!結局小倉まで引き返すハメになり到着は1時間遅れた。

 普段から飲みまくっているけど、こんなときに大ポカやる。着くと雨が降っていた。傘を買おうと思って結局買う時間がなかった。そんなわけで、翌日は雨の中を駅まで走るハメになった。

 中津終点。そこから大分までの電車までは時間がある。そんなわけで、駅の近くで買い物。100円ショップでアルコールティッシュを買った。新型コロナの影響で関西では店から姿を消していたので、手に入ってよかったと言う感じ。普段から消毒するのに使っていたから、切らすと困る。しかし、普段使ってない人もでも買いあさる現象が起きている。マスク、消毒液、果ては在庫がある数のトイレットペーパーまで店頭から消えると言う事態になっていた。

 人間、事が起きるとパニックになって冷静さを失う。買い占めをするのは経済学から言うと合理的な行動だそうが、店舗管理も物流もメチャクチャになってしまう。かく言うおれも結構頭に血が上っていたと思う。そんなわけで、今回はゆっくりしたスケジュールで行くことにした。

九州東海岸紀行

 九州はネットきっぷが便利でお得なので、大分から延岡まで予約。ところが…中津からの電車に接続する特急が運休。1時間あとの特急に乗ることになった。そのためチェックインも30分遅れ。宮崎はホテルが中心街の向こう側に多い。前回もそうだけど今回も中心街を越えてホテルにチェックイン。

 前回行った居酒屋で夕食。街を歩くと週末と言うのに人はまばら東京や大阪では自粛などどこ吹く風と言った光景が多いが、地方は普段通りの生活をしながらも自粛するところはしている。都会に住んでいると気づかないことを気づかされる。

 翌日は日南線を南下。日南市の油津まではそこそこ本数があるけど、そこから先が本数が少ないので、青島で降りて散策。青島への参道も閑散としている。まぁ、例年が異常に混みすぎなんで、これぐらいの方がいいと思う。

ひとり旅して思うこと

 青島からは南郷行きの列車で南郷まで行く。途中の油津で乗り換えになる場合が多いけど、南郷行きもある。南郷に着くと、コープに買い物に行く。帰りの列車がかなり時間があるので来た列車の折り返しに乗る。本数が少ないだけあって乗車数もそこそこ少ない。今の時期は人でごった返すのはよくない。そんな中、ひとり静かに風景を見ながら缶チューハイを飲んでいる。都会で暮らしていると、なにか追い立てられるように行動していることがわかる。

 新型コロナウィルスが広がっている中、東京や大阪の街中に若者があふれ、高齢者がブラついている。名古屋ではスポーツジムやデイケアサービスの施設で高齢者が感染し、拡大すると言う事態になっている。本来分別のある大人であるはずの高齢者が、プライドの高さ故に自粛要請などどこ吹く風なのである。このような輩は新型コロナに感染して死んでも自業自得なんですがね。そこがわかってるのだかわかっていないのだか。

 休日に街へ遊びに行く若者はそう言った部分とは異なっていると思う。自分の立ち位置を維持するには、学校に行っている間は流れを読んだり人の言動に注意するのだが、休日はそれができない。そして、長期休暇明けにのけ者にされたり攻撃される。夏休み明けに自殺者が多いのはそのためだと思う。そうなると自分が追い込まれないために、長期休暇に入ると街に出て遊び仲間と遊ぶことになる。ある意味追いつめられている。

 若者を追いつめているのは、中年世代の現状だろう。人とのつながりがなく、非婚化が進み、それが少子化につながっている。人と人とのつながりを求め続け、維持し続ける…それがいかに難しいかわかる人はわかると思う。特に恋愛面でつながりがなく非婚化が拡大する原因は、今の高齢者が作り出したと言っていい。そしてその論理が自分が絶対えらいのだと言う考えになり、自粛要請に応じないのだろう。

 日本は人と人のつながりを作るのが難しい。ただ、簡単につながる欧米各国が現在新型コロナウィルスが爆発的に感染拡大し非常事態になっているのも確か。高齢者はどうすることもできないけど、若い人たちは何らかのフォロー体制を作れば自制するはずである。日本の最近の若者はしっかりしているから。

 高齢者がでかい顔して自分勝手に動き回る社会では無理か。人気のない場所をひとりで旅してみるのもいいかも。自分を客観的に見ることができるし、なにより都会にいるより感染するリスクも感染させるリスクも少ない。日々に追われている状態で冷静な判断を下すことはできない。

 旅風里美が提案する旅スタイルは、日常を離れリセットし、客観的に自分を見ることができるようになる。そのための旅である。特に今回のような冷静な判断と自制心が必要な時には、すべてをリセットして客観的にものを見ることが大切になってくる。

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大分駅停車中の特急にちりん

大分発の特急にちりんはワンマン運転。
閑散線区を思わせる。


宗太郎周辺
宗太郎駅周辺

この区間は青春18きっぷでは宗太郎越えと
呼ばれる難所。一日3往復しかないが、
現在では1日上下合わせて3本


青島参道
閑散とした青島参道

駅から南国ムードの道を行くと店が建ち並ぶ
参道に入る。人気がなくて閑散としているけど、
神々しい場所は静かな方がいいような気がする。


青島
青島へ渡る橋

いつ見ても神々しい風景だけど
人気がないのでよけいにそう見える。


日南海岸
日南海岸の風景

青島を過ぎるとこうした美しい風景が続く。


南九州の風景
人気のない山間部

南宮崎から都城、都城から国分の間は人気のない
山間部が続く 。

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